筒香がレンジャーズとマイナー契約 招待選手からメジャー昇格狙う

日本時間1月16日、レンジャーズはブルージェイズのマイナーからフリーエージェント(FA)となっていた筒香嘉智とマイナー契約を結んだことを発表した。このマイナー契約にはスプリング・トレーニング(春季キャンプ)への招待が含まれており、筒香はロースター外の招待選手という立場からメジャー昇格を目指すことになる。以前からメジャーの舞台でプレーすることへのこだわりを口にしていた筒香。メジャー3年目を終えて日本へ戻るのではなく、アメリカでの挑戦を継続することを選択した。

現在31歳の筒香は2021年8月にパイレーツへ移籍したあと、43試合で打率.268、8本塁打、25打点、OPS.882の活躍を見せたため、オフに一旦FAとなったものの、メジャー契約でパイレーツと再契約した。しかし、主軸打者として期待された昨季は50試合に出場して打率.171、2本塁打、19打点、OPS.478とパイレーツ加入前の姿に逆戻り。8月に解雇され、ブルージェイズとマイナー契約を結んだが、AAA級の29試合で打率.265、5本塁打、18打点、OPS.840とインパクトを残せず、メジャー昇格の機会は得られなかった。

筒香はメジャー3年間でレイズ、ドジャース、パイレーツと3球団でプレーしており、もしレンジャーズでメジャー昇格を果たせば、自身4球団目となる(ブルージェイズも含めれば5球団)。レンジャーズは今オフ、ジェイコブ・デグロム、ネイサン・イオバルディ、アンドリュー・ヒーニー、ジェイク・オドリッジと先発投手陣の大補強を敢行したが、今のところ野手の目立った補強は皆無。スプリング・トレーニングでのアピール次第では、筒香にも十分にチャンスがあると思われる。

一塁には昨季リーグ7位の打率.302をマークしたナサニエル・ロウがいるため、筒香はDHもしくは左翼での出場機会をうかがうことになる。上位にはマーカス・セミエン、コリー・シーガー、ロウとタレントが揃うレンジャーズ打線だが、下位の迫力不足は否めず、筒香がメジャー昇格を果たせるかどうかは、打撃面でのアピールが大きなポイントとなりそうだ。

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