娘を殺された元夫婦と犯行時に未成年だった加害者の女性 女性に訪れる再審の機会 「赦し」公開決定

日本在住のインド人監督アンシュル・チョウハンの最新作「赦し」が、2023年3月18日より劇場公開されることが決まった。

「赦し」は、娘を殺された元夫婦と犯行時に未成年だった加害者の女性という、苦しみに囚われた3人の葛藤を描いた作品。7年前に高校生だった娘の恵未をクラスメートに殺害されて以来、酒に依存して現実逃避を重ねてきた樋口克のもとに、裁判所からの通知が届く。懲役20年の刑に服している加害者、福田夏奈に再審の機会が与えられたというのだ。夏奈を憎み続けている克は、元妻の澄子とともに法廷に赴く。しかし夏奈の釈放を阻止するために証言台に立つ克と、つらい過去に見切りをつけたい澄子の感情はすれ違っていく。

本作のメガホンをとったアンシュル・チョウハンは、長編第2作「コントラ」でエストニアのタリン・ブラックナイト映画祭グランプリなどを受賞したインド出身の映画監督。これまでの作風を一変させ、重厚でリアリスティックな語り口による本格的な裁判劇を生み出した。

怒りと憎悪の呪縛に囚われた主人公・克を演じるのは、フィリピンのブリランテ・メンドーサと組んだ「義足のボクサー GENSAN PUNCH」で主演を務めた尚玄。元妻の澄子役を「台風家族」「ひとよ」などのMEGUMIが務め、澄子の現在の夫役の藤森慎吾、裁判長役の真矢ミキが顔をそろえる。そして、夏奈役に抜擢されたのは、「渇き。」などの松浦りょう。ポスタービジュアルは、何かを強烈に訴えかけるようなまなざしを見せる松浦りょう演じる夏奈の表情のアップがデザインされている。

【作品情報】
赦し
2023年3月18日(土)より、ユーロスペースほか全国順次公開
配給:彩プロ
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