物価高、歯止めかからず 企業間取引10%超上昇

輸入物価指数の推移

 日銀が16日発表した2022年12月の国内企業物価指数は前年同月比10.2%上昇となり、物価高に歯止めがかからない。資源高、円安を受けた企業の価格転嫁は続いており、23年も家計の負担増が避けられない見通しだ。値上げで企業業績が改善すれば賃上げにつながる可能性もあり、23年春闘への期待が高まる。足元では17、18日に開かれる日銀の金融政策決定会合で、物価動向に影響を与える大規模金融緩和策の修正が行われるかどうかが焦点となりそうだ。

 22年12月の企業物価の伸び率は比較可能な1981年以降で2番目の大きさ。22年の年間ベースでは前年比9.7%上昇となった。

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