宮城・大崎市と栗原市にまたがる風力発電計画 運営会社が計画見直しを表明

宮城県の大崎市と栗原市にまたがる六角牧場での風力発電計画について、運営会社は16日、両市の反対を踏まえ計画を見直すと表明しました。

大崎市と栗原市にまたがる東北大学の六角牧場では、札幌市の企業CSSなどが出資する運営会社が、土地を借りて風車を17基建てる計画でした。

これについて運営会社は、16日午後に記者会見しました。

運営会社幹部「現行計画に対するお声を真摯に受け止め総合的に判断した結果、現在の事業計画を見直すことが必要だと判断しました」

見直しの理由としては、景観や渡り鳥、水道の水源などへの悪影響を懸念する地元住民の声を受け、大崎市と栗原市の市長が反対を表明したことなどを挙げました。

今後、風車の数を減らすことなどを検討するということです。

そのため、環境アセスメントの手続きとして経済産業省などに提出していた環境影響評価準備書をいったん取り下げました。

これは、4段階ある手続きのうち3段階目で、通常3年から4年程かかる環境アセスメントの終盤に差し掛かっていた段階での中断となります。

全国で約50基程を手掛けているこの運営会社のグループで、この段階で中断した例は無いということです。

一方で、大崎市と栗原市の市長は既に「風車の数に関わらず反対」との見解を示していて、見直しによって理解を得られるかは不透明な状況です。

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