日本経済研究センターは16日、2023年の春闘賃上げ率が2.85%になるとの見通しを公表した。民間エコノミスト33人の予測を平均した。厚生労働省によると過去5年は1.86~2.26%で、実現すれば1997年以来の高水準となるが、急激に進む物価高に見合う賃上げ率を実現できるかどうかは見通せない。
昨年12月下旬~今年1月上旬に回答を得た。33人の予測は最大で3.8%、最低で2.3%。全体としての賃上げ率のほか、定期昇給分と、基本給を底上げするベースアップ(ベア)分のそれぞれで予測値を聞いており、ベア分のエコノミスト平均は1.08%だった。