小田原市消防の消防士 通りがかった救急車に同乗して出勤 途中でバイク故障「遅刻すれば人員不足で活動に影響」

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 小田原市消防本部は16日、足柄消防署松田分署の消防士が通勤途中に通りがかった救急車に同乗し、出勤していたと発表した。救急車の不適切利用に当たるとして、同本部は関係者の処分も含めて検討する方針。

 同本部によると、12日午前7時40分ごろ、分署に出勤しようと大井町内の県道を走行していた消防士のバイクが故障。救急搬送を済ませて南足柄市内の本署に戻ろうとしていた救急車が通りかかり、消防士を20分かけて分署に送り届けた。

 市は市職員の通勤での公用車使用を原則として認めていない。市の調査に消防士は「遅刻すれば人員不足で部隊活動に影響が出ると思ったので乗せてもらった」などと話しているという。

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