鶏舎の清掃、消毒続く 上越市、殺処分終了後の作業 鳥インフル防疫措置

 県は16日、上越市内の採卵養鶏場で確認された案件を含む、県内の高病原性鳥インフルエンザの防疫措置状況を発表した。上越市では15日に殺処分が完了、村上市でも間もなく完了見込みで、今後も埋却や消毒など的確に対応していくとしている。

16日に県庁で行われた鳥インフルエンザ防疫措置状況の説明

 上越市の養鶏場では12日に簡易検査、その後の遺伝子検査で陽性を確認。13日から、県と同市や近隣自治体の職員、JAえちご上越、地元建設業者、北陸農政局などが24時間体制で殺処分に当たり、15日午後4時に全10万3887羽(速報値)の処分を終えた。
 同市では16日現在、派遣された職員らが鶏舎の清掃、消毒などに当たり、殺処分完了から2、3日程度で作業を終える予定。また、同日現場近隣で実施した河川水質調査や監視パトロールで異常はなかったという。肉や卵の搬出制限は検査などを実施し、異常がなければ、移動制限は防疫措置完了後、21日を経て解除するという。
 県は、協力した全ての組織、団体に感謝するとともに「防疫措置全体では可能な限り早期に対応し、関係団体の協力で円滑に作業でき、当初計画より早く対応できたと考える」と分析。上越市についても2016年の事案やマニュアルがあったことから「組織立ってスムーズに対応できたのではないか」と話した。

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