
【ベルリン共同】ドイツのランブレヒト国防相は16日、辞意を表明した。ロシアのウクライナ侵攻を機に軍備増強を進める中、軽率な言動が目立ち、国防相としての能力不足を指摘する声が強まっていた。
ドイツは同国製主力戦車をウクライナに提供するかどうかの判断を国際社会から迫られている。20日にはドイツ西部のラムシュタイン米空軍基地でウクライナ防衛支援を協議する関係国会合の開催を控えており、国防相の辞意表明で議論にも混乱が生じそうだ。
ランブレヒト氏は声明で、メディアの注目が自身に当たっていることで「連邦軍や安全保障政策に関する客観的な議論ができなくなった」とした。