旭川クルーズやカヌー 運用本格化 23年度から、回遊性向上に期待

2023年度から本格運用される旭川観光遊覧クルーズ

 岡山市や国土交通省、岡山商工会議所などでつくる「旭川かわまちづくり計画検討・推進会議」は16日、市内で会合を開き、岡山城周辺の旭川を舞台にした観光遊覧クルーズとカヌー体験を2023年度から本格運用することを決めた。22年度までの社会実験で利用者の満足度が高いことを踏まえた。

 一帯では昨秋、岡山城が「令和の大改修」を経てリニューアルオープン。親水護岸の整備も進んでおり、クルーズとカヌー体験の本格運用により市中心部から市街地東エリアへの回遊性向上に期待が集まる。

 会議には委員13人が出席し、事業目的や事業者、発着場所といった事業内容に同意した。今後、営利活動を可能とする国交省中国地方整備局の区域指定を経るなどして運用が始まる。営業日時や料金は事業者が決める。

 クルーズの社会実験は12人乗りを用いて主に21、22年度に、カヌー体験は20、22年度に実施。22年度の利用者の満足度はクルーズ95.2%、カヌー体験100%と、いずれも初年度調査結果を上回ったという。

 オープンカフェを設け、近隣の石山公園(岡山市北区石関町)で20~22年度に行った社会実験も23年度以降継続することを申し合わせた。カフェに限らず、にぎわい創出の方策を探るとしている。

© 株式会社山陽新聞社