【DeNA】ドラ1松尾、こだわりの赤バットは大阪桐蔭高先輩・中田タイプ 大先輩・谷繁氏からも助言

赤色のバットを振るドラフト1位の松尾=横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」

 2年連続で「高卒ドラ1」のキャンプ1軍なるか。

 1年目の目標に「新人王」を掲げた横浜DeNAのドラフト1位、松尾汐恩捕手(18)=大阪桐蔭高=は、強肩に加えて春夏の甲子園で通算5ホーマーを放った強打も魅力だ。新人合同自主トレーニングではこだわりが詰まったバットを持参、スイングの力強さは日に日に増している。

 合同自主トレ初日の8日、グラウンドに姿を見せた松尾が手にしていたのは赤色のバット。重さ880グラム、長さ84センチとオーソドックスだが、形は同高先輩の中田(巨人)タイプを参考にしたという。

 昨年9月に行われた高校日本代表の「ベースボールワールドカップ」終了後、さまざまな木製バットを試してきた。「いろんな形のバットで打たせてもらったが、この形が良かった。(色は)たまたま。一番振りやすかったので」と理由を話した。

 球団では1989年入団の谷繁以来、34年ぶり2人目となる捕手の1位指名を受けた松尾。通算2千安打も達成した、その偉大な先輩からも「バットは自分にこだわりを持って」などと助言を受けたといい、「自分も中田選手のように活躍できるように」と力を込めた。

 合同自主トレを視察した三浦監督が松尾と対面したのは、昨秋のドラフト指名あいさつ以来。「けっこうがっちりしている」と体格でも好印象を受けた様子だった。昨年は小園を英才教育の一環でキャンプ1軍に帯同させた指揮官に、松尾も名門で鍛え上げられたプレーでアピールしていく。

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