日本車天下のインドネシアで韓国車が急浮上...前年比967%増 2億7千万人市場に名乗り

日本車の天下であるインドネシア市場で、韓国の現代自動車が昨年、前年比約10倍という驚異の成長を遂げ、トップ10に食い込んでいる。

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15日、インドネシア自動車工業協会(GAKINDO)発表のデータによると、現代自動車は昨年インドネシア市場で計3万1965台を販売し、シェア3%を記録して8位に浮上した。 これは前年(2875台)比967.3%もの急成長であり、シェア順位は5ランクアップした。

現地で販売車種を増やしたことが功を奏したようだ。現代自動車は昨年インドネシアでポートフォリオを8車種に広げた。電気自動車のアイオニック5やコナEVを始め、スターゲイザー、サンタフェ、パリセード、スタリア、クレタなどを販売している。

インドネシアの昨年自動車販売上位メーカー/GAKINDO

日本車はトップ10のうち8社がランクインしている。1位はトヨタだった。計33万1410台を販売しシェアは31.6%だった。続いてダイハツが20万2665台(19.3%)で2位、ホンダが13万1290台(12.5%)で3位に入った。 4位と5位はそれぞれ三菱(9万9051台・9.5%)とスズキ(9万408台・8.6%)が名を連ねた。

三菱ふそう(商用車)は3万7566台(3.6%)で6位、いすゞは3万6646台(3.5%)で7位となった。8位の現代自動車に次ぐ9位には日野自動車(3万853台、2.9%)が入った。中国の五菱(ウーリン)が2万9989台(2.9%)を販売し10位に入っている。

一方、インドネシア政府は来る2025年までに現地自動車生産のうち最大30%を電気自動車に転換すると明らかにしており、補助金支給や税制特典、インフラ拡大を行う計画であると明らかにしている。電気自動車で日本車に先行する現代自動車にとっては、さらなるシェアアップの機会となる見通しだ。

インドネシア市場は昨年、計104万8040台の自動車が販売された。同国は東南アジア最大の人口(2億7千万台)を抱えている。

※アイキャッチ画像:HYUNDAI INDONESIA

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