道の駅にキャンプ施設 やんばるの自然を「音」で楽しむ 沖縄・国頭

 【国頭】国頭村安波の東部周遊拠点施設・道の駅「やんばるパイナツプルの丘 安波」に、本体棟など各施設と一緒に運営するキャンプビレッジ「やんばるの音(ね)」が整備された。キャンプ施設は自然豊かなやんばるの森に囲まれた芝生広場にある。「ヤンバルクイナの住む谷・自然の音」「天の川が見える夜空・星の音」「焚き火とサウナで整う・火の音」など、さまざまな「音」を通じて自然を楽しめる。道の駅のコワーキングスペースなども活用して、創作活動や研修、チームビルディングなどにも利用が可能。

 施設全体の完成を受けて、本体棟前で12月23日に落成式式典が開かれた。知花靖国頭村長は「本日の落成式が、やんばる東部地域のさらなる発展へ向けた新たなスタートとなるよう、今後も地域の皆さまや各種団体と連携・協力し、地元に密着した道の駅となるよう取り組んでいく」と式辞を述べた。相川哲也内閣府大臣官房審議官は「本施設が北部地域全体の観光客と交流人口の増加に大いに寄与するものと期待している」と来賓祝辞を述べた。

 指定管理者のオークツの大江貴志代表は「国頭村の各産業団体、県内の加工事業者と一緒に商品開発に取り組んでいる。売り場の拡充も行っており、新たな商品と地域にお金が落ちる仕組みを大学の研究機関と連携しながら運営していこうと思う」とあいさつをした。

 (新城高仁通信員)

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