未就学男児が公園沿いの水路に転落し死亡 福山市が検証委設置へ 広島

去年11月、広島県福山市の公園沿いの水路に男の子が転落し亡くなった事故を受け、市は公園に柵を設けたことや、検証委員会を設置するなどの対策を明らかにしました。

この事故は、去年11月、福山市の緑町公園沿いにある水路に未就学の男の子が転落し死亡したものです。男の子がどのあたりから転落したかは分かっていません。

この水路では、2006年以降、今回の事案も合わせ男の子2人を含む3人が転落し、亡くなっています。

福山市は、17日の会見で、地域の人や有識者を交えた、「水路転落事故検証委員会」を来月、設置することを明らかにしました。

福山市 枝広直幹 市長
「痛ましい事故があったということで大変重く受け止めています。今後の対応についてももう一回見直してみようと。市民の安全をしっかりと確保していきたい」

また、これまでに市内およそ60の公園で水路に関する点検を終え、22の公園ですき間や柵が低いなど危険な場所が確認されたということです。このほか、今月中に小学校やスポーツ施設などおよそ700の公共施設も確認するとしています。

緑町公園には、公園に面する水路沿いおよそ200メートルに渡り、高さ1mほどのフェンスが設置されました。

福山市は、検証委員会で今回の事案をはじめ市内の全体的な傾向の把握に努めて、3月末までに結論を出すとしていて、来年度以降、道路に面している水路以外も対策するプログラムの策定も検討しています。

今回の事故については、福山市は公表せず、発生1か月半後、報道で明らかにされましたが、理由について福山市は、▼警察発表がなかったこと、▼遺族の心情に配慮したことをあげました。

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