甲子園の歴史に名を刻むことになったback number

「第95回選抜高校野球大会」(3月18日から14日間、甲子園)の運営委員会が13日、大阪市内で行われ、入場行進曲に人気バンドback numberの「アイラブユー」に決まったことを発表した。

同曲は、NHKで現在放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」の主題歌。各メディアによると、さわやかで伸びやかな曲調が高校生をはじめ、多くの世代に親しまれていることから選定されたという。

同バンドは2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響でインターハイ(全国高校総体)が中止になったことを受けて「水平線」を書き下ろすなど、楽曲を通じてスポーツに打ち込む高校生の背中を押していた。

センバツの入場行進曲は歴代、坂本九「上を向いて歩こう」、光GENJI「パラダイス銀河」、サザンオールスターズ「TSUNAMI」、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」、Foorin「パプリカ」など、各年代の社会現象や話題になったヒット曲が起用されてきたが、同バンドも甲子園の歴史に名を刻むことに。

主催者を通じ、ボーカル・ギターで同曲の作詞作曲を手掛けた清水依与吏は「歴史ある大会に素敵な形で関わることができ、とても嬉しく思います」とコメントしている。

昨年おおみそかの「第73回NHK紅白歌合戦」に特別企画で初出場し、話題をさらったが、一部のインタビューでは、多数のヒット曲を世に送り出しながらも本人たちは「一度もはやった覚えはない」と謙遜している。「多くのCMクライアントやドラマ・映画でタイアップとして名前があがるのがback number。もはや、プロモーションをしなくても売れているので、まさか紅白に出演するとは思わなかったが、春の甲子園まで決まってしまっただけに、今後も歌い継がれる楽曲になるだろう」(音楽業界関係者)

17日に約4年ぶりのオリジナルアルバム「ユーモア」をリリース。同アルバムを引っ提げ、3月18日(土)大阪・京セラドーム大阪での公演を皮切りにツアーを開催する。

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