フランス自動車大手ルノーが日産自動車への出資比率を引き下げる方向で、両社が最終調整していることが17日、分かった。ルノーが現在約43%を保有している日産株を段階的に売却し、両社のお互いへの出資比率を15%にそろえ対等にする。並行して行っていたルノーの電気自動車(EV)の新会社設立協議で、日産保有の知的財産の扱いについてルノー側が譲歩したため出資関連の協議も進んだもようだ。両社トップは月内に会談し合意を目指す。
協議がまとまれば、日産が1999年に経営危機に陥り、ルノーの出資を受け入れて以降、20年以上続く両社の不平等な資本関係が見直される。