被災の記憶、語り続ける/岡山市北消防署の職員男性/阪神淡路大震災から28年【岡山市】【兵庫】

震災を経験していない世代が増える中、岡山市北消防署では、阪神淡路大震災で被災した男性が消防士として毎年、後輩らに記憶を語り継いでいます。
講演するのは、岡山市北消防署の中野亮署長補佐です。
中野亮さんは当時、高校3年生。震度7を観測した兵庫県西宮市で被災しました。
避難先で最初に配られたのはおにぎり1個だけだったことや、飲み水を確保するため井戸に3時間並んだことなど、自身の体験から、備えの大切さを訴えました。
また消防職員としての心構えについては「本当だったら大黒柱として家を守りたいところですが、自分たちはできないというところを家族とよく話しておいてほしい。携帯がつながらない可能性もあるので、どこに逃げるとか、最低限こういったものを持って逃げるといったことです」などと話しました。

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