
6434人が亡くなった1995年の阪神大震災発生から28年となった17日、兵庫県内では午後も各地で追悼行事が続いた。新型コロナウイルスの流行により、昨年までは追悼行事に参加できなかった遺族らも3年ぶりに献花に訪れ、涙ながらに「やっと来られた」と亡き人に語りかけた。
神戸市灘区の神戸大キャンパスでは、震災で犠牲になった学生らを追悼する献花式があり、遺族ら約20人が花を手向けた。津市の藤原宏美さん(82)と妻美佐子さん(78)は、就職先も決まり卒業間近の4年生だった長男信宏さん=当時(22)=を亡くした。コロナの影響で一昨年と昨年は式への出席を見送った。

