2022年、広島市消防局で救急患者の搬送先がすぐに見つからない「救急搬送困難事案」が、2021年から倍増したことが分かりました。
広島市消防局によりますと、2022年1年間の救急車の出動件数は6万9695件と、2021年と比べ1万件以上増加しました。
このうち、救急患者の搬送先が30分以上決まらないなどの「救急搬送困難事案」は、3533件でした。2021年より2倍で、月別では、新型コロナの感染者が再び増加し始めた12月が最多でした。
広島県によりますと、入院患者数の増加により、主要な医療機関が一般救急を一部制限していることが、要因の1つだということです。
また、第7波のピークだった2022年8月には、搬送先が約6時間見つからなかったケースもあったということです。
新型コロナ感染拡大によって、救急隊員の業務もひっ迫されています。
広島県 湯崎英彦 知事
「救急車・救急外来の利用は、本当に必要なときだけにしてほしい」
広島県は、救急車利用の判断を迷ったら、看護師などが応じる電話相談窓口「#7119」などの活用を呼びかけています。