メルセデスF1加入のミック・シューマッハーが喜びを語る。父ミハエルが在籍したチームへの思いも

 メルセデスF1は、2023年シーズンからチームに加入するミック・シューマッハーの移籍後初インタビューの模様を公式YouTubeチャンネルで公開した。

 ミック・シューマッハーはF1デビュー以来2年を過ごしたハースを離れ、来シーズンはメルセデスのリザーブドライバーに就任することになった。心機一転、メルセデスのウェアに身を包んだミックはファクトリーでのインタビューに応え、まずこのチームに加入した喜びを語った。

「(メルセデス加入は)素晴らしいニュースだよ。僕はずっとメルセデスと近い関係にあったんだ。というのも、僕の家族とは歴史があるし、僕もF3時代や若いころにはメルセデスと時間を過ごしてきたからね」

 ミックにとってメルセデスは、父ミハエルがF1復帰時に在籍した思い出深いチーム。その足跡を追うようにチームに加入したことには「非常に大きな意味がある」と彼は語る。

「僕の父は、2010年から2012年までこのチームの一員だった。そして明らかにそのことが現在のチームの基礎を作った。だから、今や僕がその一員となれたことを非常に誇りに思っている。このチームが前進するのを手助けしたいし、僕の知識で貢献できればと思っている」

2010〜2012年にメルセデスF1に在籍したミックの父であるミハエル・シューマッハー

 ミックは動画内で、実は2014年にも「密かに」メルセデスのファクトリーを訪れ、シミュレーターセッションを行っていたことを明かしている。彼はチームがその当時から「計り知れないほどの成長した」ことを認めつつ、2022年シーズンをレギュラードライバーとして戦った経験がメルセデスをさらに前進させることに期待を寄せた。

「新時代のマシンをドライブしてきたリザーブドライバーは珍しいと思うんだ。僕は新しいタイヤについて知っているし、新しいマシンがどんなもので、ドライビングスタイルの面で何が求められるかもわかっている。だから、チームに貢献できることを願っているよ」

 リザーブドライバーとして、メルセデスで新たなキャリアを歩むことになったミック。彼は「ここでみんなと一緒に仕事をし、一緒に時間を過ごせることにとてもワクワクしているよ」とファンにメッセージを送り、インタビューを締めくくった。

メルセデスF1と2023年リザーブドライバー契約を結んだミック・シューマッハー

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