森保監督もエール! 福山シティFCに上野展裕 新監督 就任 目指すは「JFL昇格」

昨シーズン、惜しくもJFL昇格とならなかった福山シティFC。今シーズンの目標は、中国サッカーリーグを連覇し昇格すること、ただ1つです。

福山シティFC 岡本佳大 代表
「本当に勝つための布陣がそろったなという印象です。今シーズンはクラブとしてもチームとしてもコミットして挑戦並びに覚悟の年と位置付けています」

「攻守において主導権を握るサッカー」を掲げるクラブに20歳から33歳までの選手12人が新たに加入しました。

中でも注目は広島市出身のミッドフィルダー・三村真。J2の「ファジアーノ岡山」では176試合に出場した33歳です。

MF 三村真 選手
「(福山は)地元って感じもして本当、好きな町です。年齢も重ねてプレイスタイルも変わってきていると思いますけど、その分できるようになったこともあると思うので、そういった部分を見せていきたい」

三村が書いたことしの漢字は「挑(いどむ)」。試合に出て勝ち星を獲りにいく意味を込めました。

このほか、J3の「FC岐阜」に在籍していたこともある23歳の本石捺や、「アルビレックス新潟シンガポール」でフル出場した同じく23歳の角田薫平など、即戦力がそろいました。

総勢26選手のうち半数近くが入れ替わったチームを率いるのが、上野展裕(のぶひろ)新監督(57)です。

上野展裕 監督
「プレスは重要です。守備もやります。しかし、もっと大事なのは攻撃の連携、これをしっかりやっていきたい」

上野監督は、サンフレッチェ広島の初代メンバーで、引退後はコーチやスカウトも経験。また、監督として数々のクラブをJFLやJリーグ昇格に導いた、まさに「昇格請負人」です。

石田充 アナウンサー
「18歳以下の日本代表などの監督経験も持つ上野監督ですが、広島との縁はマツダSCからスタートしています。当時からチームメイトで上野監督と同じくサンフレッチェ1期生でもある日本代表の森保一監督(54)に福山シティFCについて聞きました」

石田充 アナ
「森保監督とつながりがある方で話題になったのがこの方なんですが…」

森保一 監督
「(写真を見て)あ~、上野さん。どうされたんですか?」

森保一監督
「上野さんがですか⁉ すみません、情報不足で(笑)。上野さん、がんばってください!」

森保一 監督
「福山シティFCは若い監督さん(小谷野拓夢(25)・現J3鳥取の強化育成部長)がずっとやられていて、東京オリンピック世代の監督さんで。天皇杯でいい結果(2020年ベスト6)も出されていたのは情報として持っていますけど」

森保一 監督
「(福山にJを目指すクラブがあることは)うれしいというか、広島県内に地域の方々に喜んでもらえるコンテンツが1つでも増えるのは良いことですね」

森保一 監督
「福山シティFCにはJリーグに上がってもらって、広島ダービーがあると盛り上がる1つの話題作りになるので、すごく良いことだと思います」

マツダSC時代からの先輩となる上野監督は、日本代表の森保監督について「カタールW杯ではチームをよくマネジメントされていたと思います。選手の時から気遣いができ、人がどのように思っているか、(わたしのような)先輩がどう思っているかを感じる能力が高い選手だと思っていました」と語ります。

上野新体制で挑む福山シティFCは、18日から始動し、中国サッカーリーグは3月下旬に開幕予定です。

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