
大阪市の淀川河口近くで死んでいるのが確認されたマッコウクジラについて、大阪港湾局は18日午前、船による運搬に向けた作業を始めた。川岸に漂着していた死骸をボートでえい航し、海から作業船へ引き揚げた。破裂や爆発を防ぐため内部のガスを抜いた上で専門家による学術調査も実施する。
調査の後、和歌山、徳島両県の間の海域を船で南下して紀伊半島沖まで運び、重りを付けて19日に沈める予定。
大阪市此花区の現場では「淀ちゃん」の愛称が付けられたクジラの様子を市民らが見守った。2歳の娘を連れ訪れた近くの無職御手洗智子さん(41)は「今日はさようならを言いに来ました」と話した。
