
自民党の麻生太郎副総裁は15日、福岡県飯塚市で講演し、原子力発電について「最も安く、安全で安心な(電気の)供給源」とした上で「原発は危ないというが、死亡事故が起きた例はゼロだ」と強調した。松野博一官房長官は17日の記者会見で、麻生氏発言への見解を問われ「直接放射線障害で亡くなった事例はないと認識している」としつつ「残念ながら、原発の敷地内で労働災害などによる死亡事故は発生している」と述べた。
同時に、1999年、茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で発生した臨界事故に触れ「2人がお亡くなりになった」と語った。