「らんまん」音楽は阿部海太郎が担当。あいみょんが歌う主題歌のタイトルが「愛の花」に決定

NHK総合ほかで4月3日にスタートする連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜午前8:00ほか)の音楽を、作曲家の阿部海太郎氏が担当することが分かった。また、あいみょんが手掛けることが発表されていた主題歌のタイトルが「愛の花」に決定した。

神木隆之介が主人公、浜辺美波がヒロインを務める「らんまん」は、日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルにした物語。明治維新から激動の大正・昭和そして未曾有の敗戦を迎えた日本が舞台となる。混乱の時代の渦中で、ただひたすら愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた富太郎の人生を基に、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢に向かって突き進んでいく、1人の植物学者・槙野万太郎(神木)の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。

阿部氏は、クラシック音楽など伝統的な器楽の様式に着目しながら今日的な音楽表現を追求し、舞台、テ レビ番組、映画、さまざまなクリエーターとの作品制作など、幅広い分野で作曲を手掛けるほか、独創的なコンセプトでコンサート企画やアルバム制作も行っている。これまでに音楽を手掛けた主なNHKの番組に、「日曜美術館」テーマ曲、「世界で一番美しい本」、「京都人の密かな愉しみ」、「忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段」、「恋せぬふたり」などがある。

「パリに留学していた時に植物画の世界を知り、蚤(のみ)の市でレプリカばかり集めていました。科学的な無心さと芸術的な情熱を込めた牧野富太郎の植物画には、激動の時代を生きた人間のいぶきも感じられます」と語る阿部氏は、「脚本の長田育恵さん、そして素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと一緒に作る万太郎の物語のために、みずみずしい植物を描くような気持ちで音楽を作っていきたいと思いま す」と抱負を述べている。

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