22年訪日客15倍、383万人 水際緩和で回復、中国人客戻らず

東京・原宿を訪れた外国人観光客ら=2022年10月15日

 政府観光局が18日発表した推計によると、2022年の訪日客数は383万1900人で、21年の15.6倍に増えた。増加は3年ぶり。新型コロナウイルスの水際対策を段階的に緩和した影響に加え、円安も追い風となり、回復基調が鮮明になった。一方で過去最多だった19年比では88.0%減。韓国、米国などから客足が戻る中、中国人客の遅れが目立つ。

 政府は22年6月から観光目的の入国受け入れを再開。10月には自由に旅程を組める個人旅行が解禁され、短期滞在ビザ免除も再開する大幅な水際緩和に踏み切った。12月の訪日客数は137万人。

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