新国立劇場バレエ団 2022/2023シーズン『コッペリア』無観客のライブ配信で話題に ユーモアと洒落た雰囲気、そして深い余韻を残す名作

『コッペリア』は、現代バレエの巨匠ローラン・プティがマルセイユ・バレエ時代の 1975年に発表し、古典からストーリーを大 胆に読みかえた画期的な新演出で全世界の話題に。 プティ自身が演じたコッペリウスの名演が今でも語り継がれる、彼の代表作。
プティ作品ならではのエスプリが全編にちりばめられ、一度見たら忘れられない印象的なラストが心に残る。 小粋で遊び心に溢れたプティ・マジックによる極上のエンター テインメント。

小粋でおしゃれなプティ・ワールド
長閑な農村から、衛兵や街の娘たちで賑わう都会に舞台を移したプティ版『コッペリア』。主役のスワニ ルダとフランツの繰り広げるおしゃれな恋の駆け引きからプティ独特のコケティッシュな振付、洒落っ 気が効いた美術・衣裳と、舞台の至るところまでプティ・ワールドをお楽しみいただけます。

新国立劇場バレエ団『コッペリア』(2017年公演)のハイライト映像

ユーモアの中に隠された、普遍的な愛と孤独というテーマ
パリジャンらしいユーモアに溢れた楽しい『コッペリア』ですが、実は多くの示唆に富んだ作品でもあり ます。 原典版と異なる重要な設定のひとつが、老人形師のコッペリウスがスワニルダに恋しているという点。 彼を通して、人の愛とは何かといった普遍的な問いが浮かび上がってきます。 全体を通して、スワニルダとフランツの溌溂とした若々しさと、老紳士コッペリウスの哀歓や孤独感が 対照的に描かれており、ラストには何度見ても忘れられない印象的な幕切れが待ち受けています。

無観客のライブ配信で話題に!
2021 年 5 月に上演予定だった『コッペリア』。新型コロナウイルス感染症の影響により東京都に緊急事 態宣言が発出され、全公演中止となりました。その際、全キャストを4日間無観客公演にてライブ配信 し、16.7 万人を超える視聴者にご覧いただきました。Twitter のトレンドに入るなど大きな話題を呼んだ 作品を、改めてお客様にお届けいたします。

ものがたり
人気者の衛兵たちと街の女の子で賑わうマルセイユの広場。 スワニルダはフランツに夢中だが、フランツの方は気もそぞ ろ。彼は、コッペリウスの家のバルコニーに座っているクー ルな美少女コッペリアに心惹かれているのだ。
「彼を惑わすコッペリアってどんな女の子なの?」居てもた っていられないスワニルダは、コッペリウスが落とした鍵を 拾い、その留守宅に友人たちと忍び込む。
人形の腕や足などの部品が無数に置かれているコッペリ ウスの家。帰宅したコッペリウスは、スワニルダたちを追 い出すと、コッペリアとシャンパンで乾杯。愛しそうに彼 女の手を取りワルツを踊る。だが何をしてもコッペリアは 無表情。それもそのはず、彼女はコッペリウスが作った自 動人形だった。ダンディな紳士コッペリウスの秘密はそれ だけではない。彼は、若いスワニルダに想いを寄せ、彼女 そっくりに作った人形で、孤独を慰めていたのだった。
そこにコッペリアに会おうとフランツが忍び込んで きた。コッペリウスは、彼を眠らせ、その魂を抜き出 しコッペリアに注入。彼女を人間にしようというの だ。すると本当にコッペリアが動き出したではない か!コッペリアは気ままにふるまいコッペリウスを 翻弄する。実はこれにはからくりがあった。スワニル ダがコッペリアの振りをしていたのだ。真相が明らか になると、フランツは自分の本当の気持ちに気が付 く。幸せな若いカップルは友人たちの祝福を受ける が、愛するものを失ったコッペリウスは独り茫然と立 ち尽くすのだった。

概要
2022/2023 シーズン 新国立劇場バレエ団「コッペリア」
Coppélia Ballet by Roland Petit
芸術監督:吉田 都
振付:ローラン・プティ
音楽: レオ・ドリーブ
芸術アドヴァイザー/ステージング:ルイジ・ボニーノ
美術・衣裳:エツィオ・フリジェーリオ
照明:ジャン=ミッシェル・デジレ
指揮: マルク・ルホワ=カラタユード
管弦楽:東京交響楽団
出演:新国立劇場バレエ団
日程会場:2023年2月23日(木・祝)〜2023年2月26日(日) 新国立劇場 オペラパレス

ウェブサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/coppelia/

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