OBLIVION DUST、ツアーファイナル公演の無料ライブ配信決定!

OBLIVION DUSTのデビュー25周年を記念し、年をまたいで開催された全国ツアー〈25th Anniversary OBLIVION DUST “Plug In The Fuse” Winter Tour 2022 - 2023〉。1月21日、東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて行なわれるそのファイナル公演が一部分を除き、YouTubeで無料ライヴ配信されることが決定した。 昨年11月20日にスタートし各地で熱狂を巻き起こしてきた今ツアーだが、ツアー開始に相前後して彼らは実に6年ぶりとなる新作ミニアルバム『Shadows』(11月1日に配信開始、CDリリースは11月30日)をドロップ、アニバーサリーのみならずリリースツアーとしても多大な注目を集めた。 25年の歳月を経てもまるで色褪せない初期衝動を宿し、現在進行形で進化するバンドの姿を最新のオブリサウンドによってありありと見せつけた『Shadows』。彼らのルーツを彷彿させる80年代洋楽ロックサウンドのニュアンスを巧みに取り入れて緻密に構築されたEDMとハードエッジなロックバンドのグルーヴが織りなす唯一無二のサウンドスケープ、ボーカリスト・KEN LLOYDが紡ぐ流麗にしてキャッチーなメロディラインとタイトル通り心の“影”の部分を詩的に表現した歌詞は、全編が彼の母国語である英語で歌われているにもかかわらず、聴く者を深く突き刺して激しく揺るがすエモーションに満ちている。 そんな『Shadows』の楽曲を軸にして構成される今ツアーのセットリストはこれまで以上に刺激的かつ新鮮な昂揚をもたらし、各会場を狂騒の坩堝と化してきたことは先述の通り。 25周年という大きな節目ではあっても決してそれを記念碑にはせず、むしろ今なお変化を求め、進化し続ける意志をステージを通してはっきりと表明する彼らの姿勢は、OBLIVION DUSTというバンドが貫いてきたこの25年間の在りようそのものだとも言えるだろう。その歴史のなかで一度は解散を選び、不慮の怪我によりメンバーが欠けた状態での活動を余儀なくされるなど紆余曲折ありながらも、不屈の復活を遂げてはそのたびに今鳴らすべき最新鋭サウンドを具現化し続けてきたOBLIVION DUST。

KEN LLOYDはLUNA SEAのINORANとロックユニット・FAKE?を結成(現在INORANは脱退)、ロックバンド・ATOM ON SPHEREへの参加や2022年にはソロ活動もスタート、ギタリストでメインコンポーザーのK.A.Zはhide with Spread Beaverへの参加や、HYDEと結成したロックユニット・VAMPSとしても活動、また、ベーシスト・RIKIJIもMAGA8BALL、IMOCD!としての活動や、さらには特撮をはじめとして数々のサポートを務めるなど、メンバー各自の多岐に渡る活躍ぶりからもその抜きん出た才能は明らかだが、彼ら自身が誰よりもお互いの音楽に対する愛情と才能を認め、このメンバーにしか生み出せない音楽があると確信しているからこそ、幾多の紆余曲折に遭遇しようとOBLIVION DUSTとしてひたすらに突き進んでこられたことは間違いない。そうして『Shadows』という傑作にたどり着いたのだ。 それにしてもOBLIVION DUSTほど予定調和や安定という言葉が似合わないバンドもないだろう。彼らが見つめているのは常に“今”であり“その先”。そういった意味でも今回のツアー〈25th Anniversary OBLIVION DUST “Plug In The Fuse”Winter Tour 2022 - 2023〉はもっとも新しい彼らとその音楽に触れることができる絶好の場だ。しかも、ファイナル公演が無料配信されるとなれば視聴しないという選択肢はない。音源のみでは体験できない全身全霊のパフォーマンス、迫力満点にしてハイスキルなプレイにも目を奪われること必至。まだOBLIVION DUSTに出会っていない人、新しい音楽を探し求めている人にも力強くお勧めしたい。もちろん、フルセットで思い切りステージを堪能したい方、爆音を生で浴びたい方はぜひ会場に足を運んでほしい。必ずや忘れられない夜となるはずだ。(Text:本間夕子 / Photo:石川浩章)

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