輝く深沢めぐみ V1久光の得点源 就実高での教え実践 五輪出場目標

深沢めぐみ

 バレーボールV1女子の久光で就実高出のルーキー深沢めぐみ(19)が得点源として活躍している。全日本高校選手権(春高バレー)を2連覇した次代のエースアタッカーにリーグ戦の手応えや夢の五輪出場への決意を聞いた。

 ―昨秋開幕したV1ではここまで全16試合に出場。リーグ2連覇を狙う強豪で日本人選手トップの202点を挙げている。

 「V1のレベルの高さを痛感し、必死にやっている。オープン攻撃を打ち切る高校時代からの強みを生かし、少しは貢献できていると思う。今後は平行トスの打ち方を磨き、ブロッカーを見極めて打ち分ける技術も習得したい。まだサーブや強打に対するレシーブなど守備面は力が足りていない。得点につながるボールを味方に供給できるように安定感を高めていく」

 ―就実高時代はエースとして春高バレー2連覇の原動力となった。

 「V1では常に頭をフル回転させていないと上達できない。高校時代に監督から指示されたことだけでなく、自分で考えてやらせてもらっていたことが生きている。『基本に忠実に』を掲げる就実高で指導してもらったサーブレシーブ、つなぎなど基礎の大切さはV1でも実感している」

 ―所属先の久光には就実高の先輩でリオデジャネイロ、東京の両五輪に出場したレフト石井優希(31)がいる。

 「小さい頃から見てきた選手と一緒にプレーできて感慨深い。私生活を含めた意識の高さなど学ぶことばかり。石井さんの強みであるレシーブ力や攻撃に対する予測力を間近で見て吸収し、自分のものにしていきたい」

 ―五輪代表になることを最大の目標に掲げる。20歳以下の日本代表として双子の妹・つぐみ(東レ、就実高出)らと臨んだ昨年7月のアジアジュニア選手権(カザフスタン)では2大会連続優勝を飾った。

 「個人としては調子が上がらず、何もできなかった思いが強い。もっとやらなきゃいけないという危機感が芽生えた。自分にできることを精いっぱいやり、将来、代表に選ばれた時にふさわしいプレーができるよう準備していきたい」

 ふかざわ・めぐみ 176センチの上背から繰り出す強打が持ち味のレフト。最高到達点は302センチ。小学1年で競技を始め、中学時代に親元を離れて就実中に転校、就実高では1年時に主力で全国高校総体優勝に貢献した。妹つぐみとの“ダブルエース”としてチームをけん引し、2連覇した全日本高校選手権で2年連続の最優秀選手賞に輝いた。横浜市出身。

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