2023年「住みたい田舎ランキング」発表!シニアにお勧めの秋田市、豊後高田市など7市町村はなぜ暮しやすいの?

恒例の「2023年版 住みたい田舎ベストランキング」が今月4日に発表され、今年も北海道沼田町や大分県豊後高田市など、移住や二地域居住のまちとして名高い全国の各市町村が選ばれました。

このランキングは移住者向け情報誌「田舎暮らしの本」(宝島社発行)が作成し、今年は11回目。
全世代対象の「総合部門」のほか、若者・単身者と子育て、シニアの各世代別にランキングがまとめられています。

二拠点生活や移住を考えているシニア世代にとって、暮らしやすい街はどこにあるのでしょうか。

医療、自然環境等で市町村を評価

この調査データは、移住定住の促進に積極的な全国の市町村を対象に、移住支援策や医療、子育て、自然環境、就労支援など279項目のアンケートを実施し、集計・分析したものです(同誌2023年2月号に掲載、1月4日発行)。

今回は市町村を人口規模別に7グループに分けてランキング。「人口1万人未満のまち」では北海道沼田町が(世代別の)4部門で1位を獲得。「2万人以上3万人未満のまち」では大分県豊後高田市も4部門で1位となり、11年連続でベスト3に入りました。

当サイトではランクインした市町村について、上記など4つの(人口別の)グループに絞ってご紹介します。

高齢者に優しい街はココ!

秋田・男鹿半島のなまはげ

➊人口20万人以上のまち

❑秋田県秋田市 ココに注目!
⑴飛行機を使えば東京まで約1時間! 首都圏と秋田市は仕事でも気軽に行き来できる。テレワーク施設も充実。
⑵教育環境が充実しており、国際教養大学や公立美術大学などもある。秋田市文化創造館など若者の個性を生かせる場が多数。
⑶医療機関や福祉施設がバランスよく立地。高齢者コインバス事業など、シニアも安心して暮らせる環境。

➋5万人以上10万人未満のまち

❑大分県宇佐市 ココに注目!
⑴出産時から小・中・高校入学時まで節目ごとに祝い金を支給。住宅取得補助や医療費助成を含めて子育て世帯を手厚く支援。
⑵シニア向けの運動教室や介護予防教室などを数多く開催。仲間づくりや楽しみの場にもなっている。
⑶海あり山あり温泉ありの環境に恵まれるとともに、鉄道6駅や高速道路IC5カ所をはじめ適度な生活インフラが整っている。

➌2万人以上3万人未満のまち

❑大分県豊後高田市 ココに注目!
⑴常に移住・定住者の声に耳を傾け、毎年新たな施策が登場する。現在は179項目の移住・定住支援で、子どもからシニア世代まで住みよい環境を提供。
⑵2014年から人口の社会増が続き、保育園の新設や休園中の保育園の再開につながるほど子どもの数も増加傾向。
⑶四季折々に移ろう海・山・里の美しい自然と、六郷満山ゆかりの歴史や文化が調和し、異なる泉質が楽しめる6つの温泉も点在。

➍1万人未満のまち

❑北海道沼田町 ココに注目!
⑴小中学校の連携をはじめ、教育環境の充実を推進。
⑵住宅取得には新築・中古とも奨励金。子育て世帯に手厚い支援。
⑶沼田町無料職業紹介所「ぬまわーくサポートデスク」はWEBで求人検索可。ハローワークと連携して幅広いニーズに対応。

自治体への移住相談増え、関心さらに高まる!

■『田舎暮らしの本』編集長 柳(やなぎ)順一氏のコメント

『今回は671の市町村がアンケートに回答いただきました。
今年の特徴の一つは、「移住相談件数の伸び」が「昨年度より多い印象」と回答した自治体が、「少ない印象」の約4.8倍にもなったことです。
移住への関心がさらに高まっていることがうかがえます』

この記事と画像の出典::「田舎暮らしの本」2023年2月号、㈱宝島社 公式サイト

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