「サッカーが好きじゃない」と公言した名選手たち

サッカー選手にもいろいろおり、自分がプレーしている競技を見ることがほとんどないという者も意外と多い。

今回は『Sportmob』から「サッカーはあまり好きじゃない」「サッカーよりも他のスポーツが好き」と話した選手たちをご紹介する。

マルク・アンドレ・テア=シュテーゲン

クラブ:バルセロナ

これまでドイツ代表でもバルセロナでも大活躍してきた守護神テア=シュテーゲン。しかし彼はもともとあまりサッカーを見ることや調べることは好きではないという。

「大会の準備をする時、ほとんどの選手のことを知らないので笑われるんだ。リーガでも選手の名前を言われてもわからない。ビデオを見せてもらうとわかるんだけどね」と話していたそうだ。

ベン・ホワイト

クラブ:アーセナル

現在アーセナルで冨安健洋とともにプレーしているディフェンダー。先日のFIFAワールドカップ・カタール2022のメンバーにも選ばれた25歳の選手であるが、サッカーの試合はほとんど見ないとのこと。

「イングランド代表は見るけど、いつも忙しいからね。座って試合を見たくはないんだ。小さな頃からそうだったよ。サッカーは全く見なかった。昔の選手もほとんど知らない。ただヴィエラがいい選手だったことは知っているよ。細かいことは知らないけど」と話していた。

ブノワ・アス・エコト

クラブ:トッテナムなど

かつてカメルーン代表やトッテナム・ホットスパーなどでプレーした名サイドバックのブノワ・アス・エコトは、サッカーをただの仕事だと公言していた選手の一人だ。スパイクにも全く興味がなく、23ドルで買ったものでプレーしていたことも。

「ただの仕事だよ、キャリアはたった10~15年だ。そこに情熱はない。サッカーの偽善を受け入れたことはない。単なる仕事で、目的を達成するための手段だ。ボールを蹴るよりも、人生には重要なことがある。お金のためにプレーしている。ただみんなそうじゃないのか?」

デイヴィッド・バッティ

クラブ:ニューカッスル、リーズなど

ニューカッスルやリーズでプレーしたイングランドの名ボランチであるデイヴィッド・バッティ。激しいプレーと圧倒的な闘争心を見せた彼は、サッカーにも華々しい生活にも全く関心がなかった。

「サッカーの試合はつまらない。現役を引退してから試合を見たこともない。お金を払って見に行く人が理解できない」と公言しており、競技を辞めてからはノースヨークシャーで静かな生活をしているそう。かつてのチームメイトであるリオ・ファーディナンドすら連絡が取れないという。

クリスティアン・ヴィエリ

クラブ:インテル、ミラン、アトレティコ・マドリーなど

イタリアの「重戦車」と呼ばれた名ストライカー。代表でも数々の実績を残してきた選手であり、一時は世界最高のFWとも称された。しかし彼が最も愛したスポーツはサッカーではなかった。

「クリケットが大好きで、男子チームでプレーしていたころはアラン・ボーダー(オーストラリア代表のクリケット選手)の後継者になることを夢見ていた。同じ契約を得られるなら、すぐサッカーを辞めてクリケットに行くよ」と語っていたという。

デイヴィッド・ベントリー

クラブ:ブラックバーン、トッテナム、アーセナルなど

「デイヴィッド・ベッカムの後継者」とも呼ばれたベントリー。素晴らしい右足からのパスやクロスを持っていた選手であったが、29歳の若さで現役を引退し、レストランの経営に乗り出した。

「正直に言ってブラックバーンにいたときからサッカーに疑問を持っていた。自分には向いていないと思っていた。誰もがプレミアリーグのサッカー選手になり、イングランド代表でプレーすることを夢見て育つ。僕はそれを成し遂げたが、将来はサッカーの外にあると考えた」と話していた。

ロナウジーニョ

クラブ:バルセロナ、ミランなど

サッカーの世界で一時代を築いたブラジル代表のアーティスト、ロナウジーニョ。その圧倒的なボールテクニックは、まさにサッカーの楽しみを凝縮したようなものだった。

しかし彼自身は他の人の試合を見ることはほとんどないという。特にテレビで見ることはできないそうだ。「僕はサッカーを見るのは好きじゃないんだ。プレーするのが好きだ。テレビの前に90分はいられないよ。ハイライトは見るけどね」

ギャレス・ベイル

クラブ:トッテナム、レアル・マドリーなど

サッカーをあまり愛していないということがよく知られている選手の一人であったギャレス・ベイル。ゴルフのほうが好きであるということはもはや公然の秘密である。

レアル・マドリーで「ゴルファー」と言われたことについて、「そうだよ、僕はゴルファーだ。写真を見たことはないかい?サッカーもあまり見ないよ。正直に言って、ゴルフを見たいね」と答えていた。

カルロス・テベス

クラブ:ボカ・ジュニオルス、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントスなど

現在サッカーの監督を務めているカルロス・テベスであるが、彼もギャレス・ベイルと同じようにゴルフの方をより愛している選手であったことで知られている。

「プレーするほうが好きだ。レアル・マドリー対バルセロナを放送していても、他のチャンネルでゴルフをやっていたら、そちらを見るよ。ファンじゃないからね。単にボールを触るのが好きなのさ」とのこと。

アンディ・キャロル

クラブ:ニューカッスル、リヴァプールなど

2011年にニューカッスルから3500万ポンドでリヴァプールに加入したアンディ・キャロル。有名なエピソードであるが、その際に彼はリヴァプールの選手たちを全く知らず、Googleで検索したとのこと。

「リヴァプールに行くとき、僕はヘリコプターで向かったんだ。そして選手についてググったよ。スマホでね。代理人がそう言ったからね。リスペクトを欠いているわけじゃないよ。僕は試合を全く見ないから、本当に知らなかったんだ」と後に語っていた。

マイケル・オーウェン

クラブ:リヴァプール、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッドなど

2001年にバロンドールを受賞した天才ストライカーであるマイケル・オーウェン。ただそのスピードが仇となって怪我に苦しみ、なかなかパフォーマンスを戻せなくなり、サッカーを嫌いになってしまったという。

「僕は6~7年でサッカーが嫌いになった。フィールドに居るのはかつての僕ではなかったし、引退するのが待ちきれない状況だった。シュートは打てなかったし、ボールを貰わないようにフィールドで隠れていたよ」

マリオ・バロテッリ

クラブ:インテル、マンチェスター・シティ、ミラン、リヴァプールなど

サッカー界で最も憎まれ、そして愛されている存在といえるマリオ・バロテッリ。世界最高の若手ストライカーと評価されたが、問題行動などでそのキャリアは急降下していった。彼はサッカーが好きではないことを公言している。

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「僕は自分のゴールで喜んでいない。それは仕事だからだ。郵便局のポストマンが、手紙を運んで喜ぶか?テレビで試合も見ないし、他のチームのビデオも見ない。好きじゃない。プレーするのは好きだがね」

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