手術支援ロボ「ダビンチ」導入 諫早総合病院 長崎県内3カ所目

導入された手術支援ロボット「ダビンチ」=諫早市、諫早総合病院

 長崎県諫早市永昌東町の諫早総合病院(長郷国彦院長)が手術支援ロボット「ダビンチ」を導入した。精度が高く、安定した作業が可能となり、同病院は患者の負担軽減、地域医療への貢献につながると期待している。前立腺がんや腎臓がんの手術など泌尿器科から始め、産婦人科、外科へと広げていく予定。
 同病院によると、米国企業が開発したダビンチの導入は長崎大学病院などに続き県内3カ所目。県央・県南医療圏では初めて。
 ダビンチは、メスや鉗子(かんし)などの手術器具、内視鏡カメラを取りつけるためのアーム、立体画像モニターを備えている。医師がモニターで患部の立体画像を見ながらアームを操作し、手術する仕組み。
 腹腔(ふくくう)鏡手術と同様、患者の体に小さい穴を開けての施術で、開腹手術に比べ患者の体への負担が少ない。早期の退院・社会復帰が期待できるという。操作面では手ぶれ防止の機能があるほか、人の手首や指と同じように動かせるのが特徴。公的保険の適用範囲も広がっている。
 諫早総合病院では17日に泌尿器科で導入後初の手術が施された。執刀した計屋知彰医師は「ダビンチは手ぶれがない。(立体画像などで)より正確に操作でき、手術に集中できる安心感がある」と話した。


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