大人気トマト、その名も「木甘坊(きかんぼう)」出荷始まる トマト研究57年の味、東京・青森などへ出発

北川辺のブランド・トマト「木甘坊」の出荷に立ち会う増田貴夫会長=加須市麦倉の北川辺トマト選果場(JAほくさい北川辺支店)

 埼玉県加須市北川辺地域のブランド・トマト「木甘坊(きかんぼう)」の出荷が、同市麦倉のJAほくさい北川辺支店わきの「北川辺トマト選果場」で始まっている。出荷は7月上旬まで続く。

 北川辺とまと研究会の増田貴夫会長(43)は「トマト農家は20軒。順調に入荷している。出始めだが、甘みと酸味のバランスが整っていて、しっかりした果肉のトマトになっている」と話す。

 同研究会の発足は1966年で、57年の歴史を誇っている。木甘坊というユニークな名前は2005年に地元の小学生が名付けた。研究会は1977年から地元の小中学校と幼稚園、保育園に年に1度、トマトを人数分給食で提供していて、人気も高い。

 増田会長によると、選果場の稼働は2月末までは週3回だが、3月から7月上旬までは連日の稼働(休日あり)になるという。

 選果場で箱詰めされた木甘坊は、東京千住市場や埼玉中央青果市場(上尾市)、青森弘前青果市場などに出荷されている。店頭販売も始まっていて、加須市内では、JA北川辺農産物直売所(コメットハウス)、道の駅かぞわたらせなどで扱っている。

 問い合わせは、JAほくさい北川辺支店(電話0280.62.2211)へ。

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