ツインズが昨季首位打者アライズ放出を検討か 先発投手補強目指す

「ジ・アスレチック」でツインズを担当するダン・ヘイズ記者によると、カルロス・コレアと6年2億ドルで再契約を結んだツインズは、複数年保有可能な先発投手を獲得するために、昨季の首位打者ルイス・アライズをトレードで放出することを検討しているようだ。ツインズは今季終了後にソニー・グレイ、前田健太、タイラー・マーリーの3人がFAとなるため、来季以降に向けた先発投手の補強が急務。そのためには首位打者のタイトルを手にした好打者の放出も辞さない構えだ。

現在25歳のアライズはメジャー最初の3シーズンで966打席に立ち、打率.313、わずか88三振と巧みなバットコントロールで知られる選手だったが、メジャー4年目の昨季ついに本格ブレイク。初めて規定打席に到達し、打率.316、8本塁打、49打点、OPS.795の好成績を残してオールスター・ゲーム初選出を果たしただけでなく、首位打者のタイトルを獲得し、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の三冠王を阻止した。今オフ初めて年俸調停権を取得しており、ツインズは2025年シーズンまであと3年アライズを保有できる。

各メディアの報道によると、ツインズはマーリンズとのトレード交渉を行っているようだ。マーリンズはパブロ・ロペス(2024年シーズンまで保有可能)、ヘスス・ルザード(2026年)、トレバー・ロジャース(2026年)、エドワード・カブレラ(2028年)、ブラクストン・ギャレット(2028年)と複数年保有可能な先発投手を多く抱えており、複数の球団とトレードに向けた話し合いを進めていることが報じられている。複数年保有可能な先発投手がほしいツインズにとって、理想的なトレード相手と言えるだろう。

ヘイズ記者によると、ツインズはロペスを欲しがっているものの、マーリンズに対して「アライズとロペスの1対1のトレードには応じない」ことを通達しているという。つまり、あと3年保有可能なアライズの価値に見合った対価を得られないのであれば、無理にアライズの放出には動かないということだ。

なお、ツインズはアライズのほかにマックス・ケプラーもトレード要員とし、他球団との話し合いを行っているとみられる。シーズン開幕までに先発投手の補強を実現させることはできるだろうか。

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