2023年1月に行われた大学入学共通テストについて、大手予備校河合塾は1月19日、受験者約39万人の自己採点・志望校データ(共通テストリサーチ)から志望動向などを分析し発表した。早上理やMARCH、関関同立など私立大学の志望動向を紹介する。
私立大学の志望動向
私立大学を1件でも記入した人は前年比99%。国公立大学と同様に難関志向が鮮明で、早稲田大学、上智大学、東京理科大学は前年比115%に上昇。MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)は105%、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)は113%にアップしている。その他の大学は94%で減少している。
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大学別に見ると、2022年度入試で志願者が大きく増加した青山学院大学を除いて志望者が増加。早稲田大学は教育学部で新たに共通テストを利用する影響で、志望者が大きく増加したとみられる。
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難関志向が強め、地方大学は減少?
志願者が減る上に、合格者増の動きがある影響で、今回も入試の競争緩和が進む見通しだ。共通テストの平均点アップの影響で、国立私立ともに難関大の人気が顕著にみられる一方、地方の国公立大では出願者が減少している大学もみられる。
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共通テストの平均点アップ、何が起こる?
河合塾によると、共通テストの平均点が上昇した年は予定通りに出願する受験生が多くなり、模試時点と同じ傾向になるとみられる。志望変更が少ないと前年入試の影響が大きく出る傾向があるため、前年志願者が大きく減った大学は今回は増える可能性がある。
また、科目負担が減った大学、後期日程を廃止した大学の近隣大学は志願者数が増える傾向がある。今回は岡山大学が後期日程を全面廃止している。
主な大学、福井県内の大学のボーダーライン
■国公立大学
⇒東京大学 ⇒一橋大学 ⇒京都大学 ⇒大阪大学 ⇒東北大学 ⇒神戸大学 ⇒北海道大学 ⇒名古屋大学 ⇒筑波大学 ⇒福井大学 ⇒福井県立大学 ⇒敦賀市立看護大学 ⇒金沢大学
■私立大学
⇒早稲田大学 ⇒青山学院大学 ⇒上智大学 ⇒明治大学 ⇒中央大学 ⇒法政大学 ⇒立教大学 ⇒関西大学 ⇒関西学院大学 ⇒同志社大学 ⇒立命館大学