山口県沖で航行不能となった海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、造船会社のドックに入りました。
19日、ジャパン・マリンユナイテッド因島事業所のドックに移された「いなづま」。船の上では船体にブルーシートをかける様子が確認できました。
「いなづま」は今月10日、広島県の因島で点検を終えて試験運転中に、山口県の周防大島沖で航行不能となりました。
海上自衛隊によると、浅瀬に乗り上げた可能性が高いといいます。
また、事故の原因については、エンジン・舵・レーダーなど装備機器の故障は確認されておらず、天候の要因はないということで、「運航面にあった可能性が高い」という認識を示しています。
ドックに移された「いなづま」では、今後、詳しい損傷状況の調査などが行われます。
海上自衛隊では、設置した事故調査委員会で関係者への聞き取り、事故当時の配置の確認などを進めていて、事故原因の究明と再発防止に努めるとしています。
事故をめぐっては海上保安庁が、業務上過失往来危険の疑いもあるとみて調べています。