二輪MFJ杯 年間王者へ応援を 総社の土岩さん CFで整備費募る

レーシングライダーの土岩さん。CFでの応援を力にシリーズチャンピオンを目指す

 レーシングライダー土岩直人さん(26)=総社市=が、4月に開幕するオートバイの「全日本ロードレース選手権併催MFJカップJP250選手権」で2年目となるフル参戦を計画している。初めて挑んだ昨季は年間6位。今季はシリーズチャンピオン(年間王者)を目指し「ともに戦ってほしい」と愛車整備費の一部をクラウドファンディング(CF)で募る。

 大会は日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)などが主催。JP250は250ccの車両で競い、4~10月に岡山国際サーキット(美作市滝宮)をはじめ全国で全6戦が繰り広げられる。土岩さんはバイク店「シン ライディングサービス」(岡山市北区大和町)のチームに所属し、愛車はホンダCBR250RRを駆る。

 レースの世界へは店主に誘われて19歳で飛び込んだ。だが、全く勝てず、周囲から「お前には無理だ」と言われ続けた。プライドを捨ててライバルチームにも教えを請うなど技術を磨き、2021年には同サーキットでのOKAYAMAロードレースシリーズで年間王者に立った。

 国内を転戦するMFJカップへと舞台を広げるとともに、会社を辞めた。年間約80万円に上るタイヤ代をはじめ、エンジンオイルの交換や修繕を含めた費用の工面には苦労がつきまとうが、建築現場などで働いて賄う。ただ、今季は愛車の新調を予定することもあり、CFを決めた。

 山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用し、31日まで募る。目標はタイヤやオイルの費用として120万円。支援額によってレーシングスーツに名前を入れるといった返礼を用意した。

 土岩さんは「皆さんの気持ちを乗せて走りたい。応援してほしい」と呼びかける。詳細や支援は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/naoto22)。

© 株式会社山陽新聞社