日光・切断遺体発見1年で情報提供呼びかけ 道の駅で今市署捜査本部

買い物客や観光客にチラシを手渡し、事件の情報提供を呼びかける松尾今市署長=19日午前11時30分、日光市今市

 日光市長畑のゴルフ場跡地で2022年1月、バラバラに切断された男性の遺体が見つかった事件で、今市署捜査本部は発見から1年がたった19日、日光市今市の道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で、被害男性の特徴などを載せたチラシを観光客らに配布し、情報提供を呼びかけた。

 遺体は昨年1月19日、ゴルフコース内の斜面などで見つかった。身元は特定されていない。県警は新たにチラシを作製し、男性の顔を復元したイメージ画のほか、40〜70歳くらいで、骨髄移植を受けた東アジア人の可能性があるといった特徴を記載している。

 県内外から情報提供を求めるため、観光客らが多い道の駅で捜査員ら12人がチラシ約150枚を配布した。大森雄生捜査1課長は「何としても犯人を捕まえ、ご遺族に被害者をお返ししたい。ささいな情報でも警察に連絡してほしい」と求めた。松尾秀和今市署長は「1日でも早く被害者の無念を晴らし、住民の不安を解消したい」とのコメントを出した。

 旅行中でチラシを受け取った埼玉県草加市、アルバイト女性(70)は「この事件を知らなかった。最近全国でも悲惨な事件が多いので、早く解決してほしい」と話した。

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