加納小「たんけんの森」再生 児童ら植樹 完成祝う

「たんけんの森」の再整備を喜ぶ加納小の児童ら

 宮崎市・加納小(宇田津浩一校長、878人)の校内にある「たんけんの森」の再整備工事が終わり、16日、同校で記念式典が開かれた。2016年度ごろから使用を中止していた憩いの場が開放されることになり、児童は「たくさん遊びたい」と喜んでいる。
 同校によると、たんけんの森は、1985(昭和60)年の開校当時から、敷地内の小山に整備されている森で、1周500メートルの歩道などがある。児童の遊び場や環境教育の場として活用していたが、シダ類が多く繁茂し、マダニの感染症被害が懸念されたことなどから使用を中止した。
 同校は本年度、コンビニ大手ローソンが店内で行う「緑の募金」を活用した、国土緑化推進機構の「学校環境緑化モデル事業」に採択。50万円の助成を受け、雑草や枯れ木の除去、歩道の補修などを行った。
 同日の式典には、関係者約40人が出席し、校内の美化活動に取り組む栽培委員会の児童らが記念植樹を行った。新たな森の中を歩いた6年の黒木喜一君(11)は「坂道や下り道があって楽しい。みんなで大切に使いたい」と笑顔。宇田津校長は「自然に親しみ、体力向上やふるさと教育の場にもなる。安全性を確保しながら少しずつ活用の場を広げていければ」と話していた。

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