福岡の乳児死亡「防げた可能性」 児相の対応検証

 福岡県川崎町で2018年7月に0歳女児が死亡し、母親が傷害致死容疑で逮捕、起訴された事案など2件に関し、県は19日、県社会福祉審議会の検証部会がまとめた報告書を公表した。記者会見した安部計彦部会長(西南学院大教授)は、両事案に関わった児童相談所の対応に関し「明らかな瑕疵があったとは思えないが、危機感が欠如しており、防げた可能性があった」と改善を求めた。

 川崎町の事案では、女児が死亡する約3カ月前に頭部外傷を負った際、児相は原因を特定するためのセカンドオピニオンをしていなかったなどと指摘した。

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