立憲民主党の馬淵衆議院議員に聞く!どこと連立を組む?野党が選挙に勝つテクニックとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年1月19日に公開された動画ではゲストに立憲民主党衆議院議員の馬淵澄夫氏をお招きし、野党同士の関係性や野党が選挙に勝つためのテクニックについて語っていただきました。

立憲民主党と日本維新の会が連立を組む可能性はあるのでしょうか?

【このトピックのポイント】
・馬淵氏「連立を組むには理念と政策の一致が不可欠」維新との協力は国会の中に留まるとのこと
・国民民主党について馬淵氏「完全に自民党の補完勢力」選挙協力については「もう一度確認が必要」
・野党が選挙に勝つために必要なものは「強固な人間関係づくり」「具体的なお願い」「他党の悪口を言わない」

馬淵澄夫氏のプロフィールは以下の通り。

当選回数7回で、昨年は国対委員長も務められたベテラン議員です。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして馬淵澄夫氏に回答していただきました。

連立を組むならどこの党?

馬淵氏への最初の質問は連立のパートナーとなる党についてです。

立憲民主党といえば国会における日本維新の会との共闘でたびたび話題になっています。

馬淵氏によると維新との共闘は報道などで取り上げられる前から部分的に行われていたとのこと。ただ、それはあくまで国会に限定されるもので、政権を取ることが前提となる連立について馬淵氏は「理念と政策が一致していないと無理」とコメントしました。

馬淵氏はそもそも立憲民主党のスタンスとして「自民党の補完勢力となるような政党とは組めない」とコメント。かつて野党(や党)と与党(よ党)の間にある「ゆ党」と呼ばれたことがある維新との連立は現実的ではないようです。

与党か野党かという話では最近の国民民主党の動きも気になるところです。

馬淵氏は国民民主党が予算案に賛成したことを挙げ「自民党の補完勢力」と断言。「予算と首班指名で自民党と同じ行動をとったら完全に与党勢力」とコメントしました。

選挙では共産党との協力するシーンがたびたび見られます。馬淵氏は「潰し合わないというレベル」「『立てない協力』は他の政党ともすることがあると思う」と表現し、そこまで積極的なものではないようです。

話を国民民主党に戻し、国民民主党が立憲民主党と今後選挙で「立てない協力」をすることについて馬淵氏は「自民党の補完勢力でないことと理念が一致できるかどうか確認が必要」とコメントしました。

野党の今後について問われると馬淵氏は「選挙によって淘汰される政党と伸びる政党が収斂していくだろう」とコメント。MC鈴木が10年後に伸びている政党について問うと「立憲民主党でしょ!」と笑顔で返しました。

選挙に強い馬淵氏直伝の野党議員が選挙で勝つテクニックとは?

強力な自民党の候補相手に6戦2敗の戦績を納めている馬淵氏。

2017年の敗戦から「選挙は語れない」としつつも「野党の選挙は徹底して人対人」「固い絆で結ばれる人間関係を作る以外にない」と地元を回ることの重要性に言及しました。

中でも馬淵氏が「軽視できない」と挙げたのは電話。

いわゆる名簿をもとに選挙の告知をするような電話ではなく、馬淵氏は電話の相手に「1票が間違いなく入るのであればその人には5人、10人に投票を頼んでもらうことをお願いする」と具体的に伝えているとのこと。

さらに、馬淵氏は戸別訪問を例に挙げ「電話番号やLINEなどの個人情報を得る、後援会の入会やポスターの貼付、寄付など具体的なお願いをしないといけない。それがみんなできていない」と熱弁しました。

馬淵氏「お願いすることは抵抗があるけどこれが選挙の基本。このハードルを超えられるかどうかが当選できるかどうかの差がつく」

パワフルに選挙活動に取り組む馬淵氏ですが心が折れることも何度もあり、最初の選挙が一番つらかったとのことです。

馬淵氏「街頭演説でジュースをかけられたこともあった。やめようかと思ったらご婦人がハンカチを差し出して『頑張って』と言ってくれて『まだ頑張れる』と思った。こういうことの繰り返し」

また、野党が小選挙区で勝つためには無党派層の支持が不可欠です。さらに自民党の支持層も削る必要があります。

他党の支持層を削るテクニックとして馬淵氏は「他党の悪口は言わない」と解説。「自分が応援している党のことを悪く言われると嫌でしょう。こうすべき、自分はこうするんだという話をする。おかしくないかという話はする。それはうちに対してもあるからね」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

6勝2敗の戦績に納得!馬淵氏が語る野党の選挙とは?

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