作家55人の多様な洋画堪能 笠岡の美術館で特別展 会期中盤

多様な洋画が並ぶ竹喬美術館の特別展

 笠岡市立竹喬美術館(同市六番町)で開催中の特別展「開館40周年記念 洋画の玉手箱 谷コレクション」(山陽新聞社共催)は会期中盤。19日も美術ファンらが訪れ、55人の作家による人物や風景、抽象画など多様な作品を堪能していた。2月12日まで。

 石川県白山市在住の医師谷吉雄氏(72)の収集品から90点を展示。来場者は、早春の淡い穏やかな光を優しい色使いで捉えている萬鉄五郎の「早春の道」や、どこか緊張した面持ちの少女を暗い背景に浮かび上がるように描いた青山熊治の「少女」などをじっくりと鑑賞。月明かりに照らされた教会を神秘的に表現した鴨居玲の「村の教会」も目を引いていた。

 グループで訪れた学童保育支援員の女性(56)=笠岡市=は「地元だが竹喬美術館は初めて訪れた。さまざまな画家の作品を一度に見ることができ、美術への興味が湧いてきた」と話していた。

 一般800円、高校生以下無料。月曜休館。問い合わせは竹喬美術館(0865―63―3967)。

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