沖縄コロナ608人感染 12医療機関で診療制限、インフル同時流行で「医療現場は厳しい状況」(1月20日朝まとめ)

 沖縄県は19日、県内で新たに608人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日と比べ986人(61.9%)減った。新たなクラスター41例も報告した。医療機関の逼迫(ひっぱく)は続いており、県によると、17日時点で5医療機関が救急診療を、7医療機関が一般診療を制限している。
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 19日時点の入院患者は289人で、新型コロナ専用の病床使用率は43.9%だった。ただ、病床使用率はコロナ専用病床の658床を確保できている想定で計算しているが、各医療機関の事情で実際に確保できている病床は553床にとどまる。実質の病床使用率は5割を超えているとみられる。
 新型コロナと同時流行しているインフルエンザの入院患者は36人で、そのうち13人が中等症、23人が軽症。インフルエンザは今後も流行が拡大するとみられ、県は「非コロナの病床は常に90%を超える状態。医療従事者の休業も300人を超えている。総合的にみて、医療現場は厳しい状況が続いている」と警戒感を示した。
 クラスター41例は昨年10月末から12月の間に発生し、関連の感染者は計621人。発生した施設の内訳は病院10件、社会福祉施設31件。
 19日の米軍関係の新規感染者は8人だった。
(稲福政俊)
 
 
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