<新型コロナ>埼玉で「XBB・1.5」初確認…20代女性から 5類移行は知事歓迎も「急にだと問題が」

新型コロナ、オミクロン株の新派生「XBB・1.5」埼玉で初確認

 埼玉県は19日、新型コロナウイルスの専門家会議を開き、オミクロン株の新たな派生型「XBB・1.5」1件を県内で初めて確認したことを明らかにした。感染者は20代女性で年末年始に米国を訪れ、帰国後の4日に発症。県衛生研究所のゲノム解析で18日に確定した。同派生型は米国などで感染が広がっており、従来型より感染が広がりやすいとされている。

 専門家会議では県内の感染状況は一定の落ち着きを見せているものの、引き続きの注意が必要であることを確認。今後、病床が逼迫(ひっぱく)し、必要な医療を受けられない可能性がある場合にはフェーズを引き上げ、さらなる病床確保を図ることなども確認された。

 会議後、大野元裕知事は記者団の質問に答え、新型コロナの感染症法上の位置付けについて、季節性インフルエンザと同じ「5類」への移行が検討されていることについて「議論については歓迎」と評価。「いきなりの移行はさまざまな問題がある。県としては段階的に対応することと、しっかり期間を取って説明することを国に求めたい」と話した。

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