熊野速玉大社でカラフル「吉兆」 節分準備、柳の小枝に縁起物

熊野速玉大社で最盛期を迎えた縁起物「吉兆」作り=20日午前、和歌山県新宮市

 和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社で2月3日の節分を前に、柳の小枝にカラフルな飾りを付けた縁起物の「吉兆」作りが最盛期を迎えている。20日は巫女3人が「もち花」と呼ばれるピンクや黄、白などの小さな球の飾りを取り付け仕上げた。

 吉兆は「良いことの兆し」の意味。大社によると柳の枝は生命力があり福の神が宿ると伝わる。節分の日、家に枝を飾ると幸福が訪れると信仰されてきた。

 巫女さん(32)は「幸せで良い年になるようにと願いを込めた」と話した。大3千円、小1800円の2種類を計約千本用意した。郵送も可能。問い合わせは熊野速玉大社、電話0735(22)2533。

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