接種副反応「軽かった」54% オミクロン株ワクチン 岡山大調査

 岡山大の研究グループは20日、新型コロナウイルス・オミクロン株対応ワクチンの接種後の副反応に関する調査結果を発表した。オミクロン株対応ではない3回目接種に比べ、37.5度以上の発熱や頭痛、関節痛、倦怠(けんたい)感などの出現割合が大きく減少。全体の54.9%が、副反応の程度が3回目よりも「軽かった」と回答した。

 調査はワクチン接種に関する情報提供に向け、頼藤貴志教授(疫学・衛生学)らが継続して実施している。昨年11、12月に4回目接種として、米モデルナ製オミクロン株対応ワクチンを打った学生や教職員922人のアンケートを集計した。

 発熱した人の割合は44.9%で、3回目よりも22.6ポイント下がった。寒気・悪寒は38.7%で14.1ポイント減▽頭痛は48.9%で13.1ポイント減▽関節痛は29.2%で11.0ポイント減▽倦怠感は68.8%で10.0ポイント減―だった。接種部位の痛みは88.8%で3回目(89.6%)とほぼ同じ割合となった。

 副反応の程度は3回目より「重かった」が20.2%で、「変わらない」は24.9%。

 県内の4回目接種率は48.65%(19日時点)。頼藤教授は「3回目の副反応が重かったため4回目を避けた人が一定数いた可能性はあるが、有意な差が見られた。今後の接種の参考にしてもらいたい」としている。

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