オーラン・アライアンスがATISとの協力、MWCバルセロナ2023での活動、オープンソフトウエアの7番目のリリース、新しいOTICについて発表

  • オーラン・アライアンスとATISの新たなMoUにより、ATISがO-RAN仕様を採用する機会が開かれる
  • オーラン・アライアンスがMWCバルセロナでイベントとデモを行い、オープンRANエコシステムの最新情報を提供
  • O-RANソフトウエア・コミュニティーの7番目となる“G”リリースを13件のプロジェクトストリームに拡大
  • 新しいオープン試験統合センター(OTIC)が日本と北米で承認される

独ボン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- オーラン・アライアンスとATISの新たなMoUにより、ATISがO-RAN仕様を採用する機会が開かれる

オーラン・アライアンスとATISは、よりインテリジェントかつオープンで仮想化され、標準に準拠した世界規模の無線アクセスネットワーク(RAN)に向けて業界を前進させるという両組織の共通目的を推進するために、了解覚書に署名しました。

オーラン・アライアンス会長でドイツテレコムのグループ・テクノロジー担当シニアバイスプレジデントのアレックス・ジンスン・チョイは、次のように述べています。「オーラン・アライアンスはATISと協力できる機会を歓迎します。私たちは、ATISがATIS Open RAN標準にO-RAN仕様の採用を検討し、次世代のオープンでインテリジェントなRAN技術を規定するために協力する機会を楽しみにしています。」

オーラン・アライアンスがMWCバルセロナでイベントとデモを行い、オープンRANのエコシステムの最新情報を提供

オーラン・アライアンスは次の業界イベントをMWCバルセロナ2023で、2023年2月28日15:30〜16:30(中央ヨーロッパ標準時)に開催する計画です。ドイツテレコムが主催し、ホール3のスタンド3M31で行います。イベントの内容は、以下の通りです。

  • オーラン・アライアンス会長のアレックス・ジンスン・チョイとオーラン・アライアンスCOOのStefan Engel-Flechsigによる基調講演
  • オープンRANの試験・統合およびセキュリティーに関して、アジア、欧州、米大陸のCSPの見解
  • 地域開発(導入と試験)、セキュリティー、エコシステムの成熟度、エネルギー効率について、O-RANエコシステムの主要なCSPやベンダーが参加しての業界パネルディスカッション

講演者の顔ぶれと最新情報については、当組織のウェブサイトをご覧ください。

60社を超えるオーランの会員企業が、MWCバルセロナまたはO-RAN仮想展示会で、O-RANベースの技術やソリューションのデモを行い、それぞれのブースで来場者を迎える予定です。オーラン・アライアンスは、展示会場でデモが実施される場所を示したマップを発行します。イベントの開催が近づいたら、オーラン・アライアンスのリンクトインのチャンネルをフォローして、詳細をご確認ください。

O-RANソフトウエア・コミュニティーの7番目となる“G”リリースを13件のプロジェクトストリームに拡大

O-RANソフトウエア・コミュニティー(OSC)は2022年12月に、半年ごとのリリースサイクルに従い、オープンソフトウエアの7番目となる“G”リリースを公開しました。OSCはGリリースで、新たにAI/MLフレームワークプロジェクトを追加し、プロジェクトストリームを13件に拡大しました。

OSCのオープンソフトウエアはリリースを重ねるごとに、企業が自社のオープンでインテリジェントな商用RANソリューションを開発・試験・統合する上で、大きな助けとなり続けています。OSCのオープンソフトウエアには、多様なコミュニティーが貢献しており、最新のオーラン・アライアンス仕様に準拠した広範なソフトウエアを提供しています。

中国移動通信(チャイナモバイル)のチーフサイエンティストでオーラン技術運営委員会共同委員長のChih-Lin Iは、次のように述べています。「7番目のリリースが発表され、私たちのオープンソースコミュニティーから新たにAI/MLフレームワークのプロジェクトストリームが追加されたことを、大変うれしく思います。オーラン・アライアンスが5年目を迎え、新たな段階に向けて発展していくものと期待しています。今後数年間にO-RANの進歩を新たな高みに引き上げるには、オープンソースの力が不可欠だと深く信じています。」

ウィンド・リバーの通信ソリューションエンジニアリング担当バイスプレジデントのギル・ヘルマン氏は、次のように述べています。「O-RANソフトウエア・コミュニティーの成長は、驚異的なものです。O-RAN SC Gリリースという画期的な成果は、O-RANを世界規模でさらに加速させるでしょう。また、革新的なエッジアプリケーションがけん引するインテリジェントシステムの世界に向けて進む中、キャリアグレードのクラウドネイティブなインフラを必要とする柔軟なネットワークの導入を前進させるでしょう。ウィンド・リバーは最新のO-RAN SC Gリリースのために、INFプロジェクトに一貫して重要な貢献を行ってきました。その一環として、StarlingXでより多くのオープンRAN関連機能を実現するためにコミュニティーと協力したり、公開された最新O2インターフェースに対応するフレームワークを実装したりしましたが、これはクラウドインフラの管理と導入の業務で極めて重要です。これからも緊密に協業していくのが楽しみです。」

新しいオープン試験統合センター(OTIC)が日本と北米で承認される

オーラン・アライアンスは、日本OTICとニューヨーク市都市圏/東部(COSMOS)の北米OTICがオープン試験統合センターのコミュニティーに加わることを発表します。これにより、欧州、米大陸、アジアで9つのOTICが承認されたことになります。

AT&Tのネットワーク担当CTOでオーラン・アライアンス理事のIgal Elbazは、次のように述べています。「商用O-RANソリューションの提供では、共通の試験・統合が重要なため、北米を含む世界各地でさらにOTICが承認されているのは素晴らしいことです。またOTICは、O-RANプラグフェスト、そしてO-RAN認証・バッジ・プログラムに参画して、業界でO-RANの製品、コンポーネント、ソリューションの信頼性を高める上でも役立っています。」

NTTドコモ常務執行役員兼CTOでオーラン・アライアンス理事の谷直樹は、次のように語っています。「私たちは、先月の開会式が注目された日本OTICがスタートしたことを大変うれしく思います。ベンダーのための中立的でオープンな試験環境は、O-RANソリューションの発展に役立つと信じています。NTTドコモは、O-RANに準拠した機器を使い、5Gネットワークを全国に展開しており、日本OTICの共催者として、YRP研究開発推進協会や日本の通信事業者と共に、O-RANエコシステムをさらに拡大したいと考えています。」

オーラン・アライアンスの試験・統合に関する取り組みやOTICの詳細については、当組織のウェブサイトをご覧ください。

オーラン・アライアンスについて

オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における300を超える組織のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN仕様により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。

詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。

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