奄美で越冬のサシバ調査 絶滅危惧種の渡り鳥

奄美大島で越冬中のサシバ=20日、鹿児島県宇検村(与名正三さん提供)

 絶滅危惧種の猛禽類、サシバの越冬地、鹿児島県・奄美大島で個体数や生息環境の調査が行われた。21日までの予定で、初日の20日には島内の林道沿いでは木に止まって羽を休めるサシバの姿が見られた。

 調査にはアジア猛禽類ネットワークなどから35人が参加し、島に広がる照葉樹林など15カ所で鳴き声や姿を記録し、数を推定する。2021年に続き2回目で、前回は奄美大島と加計呂麻島で行われ、約2千羽が越冬していると推定された。

 同ネットワーク山崎亨代表によると、20日は島最高峰の湯湾岳(694メートル)で姿や鳴き声がほとんど確認されなかった。

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