首位打者アライズがマーリンズ移籍 右腕ロペスら3選手とトレード

日本時間1月21日、マーリンズはツインズから昨季のアメリカン・リーグ首位打者ルイス・アライズをトレードで獲得したことを発表した。交換要員としてマーリンズからツインズへ移籍するのは先発右腕パブロ・ロペスとマイナー2選手(ホセ・サラスとバイロン・チョーリオ)。マーリンズのキム・アングGMはアライズを二塁のレギュラーとして起用する方針を明らかにしており、正二塁手ジャズ・チザムJr.は中堅へコンバートされる。一方のツインズは目標としていた複数年保有可能な先発投手の獲得に成功した。

現在25歳のアライズはメジャー4年目の昨季、ツインズで144試合に出場して打率.316、8本塁打、49打点、4盗塁、OPS.795を記録。元マリナーズのイチローが絶賛した巧みなバットコントロールを遺憾なく発揮し、首位打者のタイトルを獲得してアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の三冠王を阻止した。自己最多の50四球を選んだ一方、三振は43個だけ。昨季500打席以上で50三振未満の打者はメジャー全体で唯一だった。なお、首位打者になった選手がその年のオフにトレードされるのは1978年オフにツインズからエンゼルスへ移籍したロッド・カルー以来だという。マーリンズはアライズを少なくともあと3年保有できる。

ツインズが獲得したのはロペス、サラス、チョーリオの3選手。アライズとロペスの1対1のトレードには応じない姿勢を明確にしていたが、マーリンズがロペスに加えて若手2選手の放出に応じたため、トレードが成立した。現在26歳のロペスはメジャー5年目の昨季、マーリンズで32試合に先発して180イニングを投げ、10勝10敗、防御率3.75、174奪三振を記録。少なくともあと2年保有可能であり、今季終了後に前田健太、ソニー・グレイ、タイラー・マーリーがFAとなるツインズにとって、待望の複数年保有可能な先発投手の補強となった。

サラスは19歳の遊撃手で、昨季はマイナーA級とA+級の2階級合計で109試合に出場し、打率.250、9本塁打、41打点、33盗塁、OPS.722を記録。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではマーリンズの5位にランクインしていた。チョーリオは17歳の外野手で、昨季はドミニカ共和国のサマーリーグで51試合に出場し、打率.344、1本塁打、23打点、19盗塁、OPS.839という成績を残している。

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