5歳娘が「パパ超え」 川越の小池さん親子、国旗検定1級合格 「難しくなかった」海外経験豊富な父上回る

1級合格の認定証を手にする小池凜桜さん(左)と父遼馬さん=埼玉県川越市内の自宅

 埼玉県川越市に住む会社員小池遼馬さん(33)の長女で、幼稚園年中児の凜桜(りお)さん(5)が、昨年10月に行われた国際知識検定国旗(国旗検定)の1級に合格した。東京都内の会場で、親子検定を受験。遼馬さんと一緒に1級と4級に挑み、2人はともに両方の認定証を手にした。

 検定は国際知識普及協会が主催。2021年1月現在の国連加盟193カ国などを対象に、国旗の図柄から国名をたずねたり、デザインの由来を聞いたりする問題が出される。最も難しい1級は選択式50問、記述式50問の計100問が出題。正答80%以上が合格となる。同12月に結果が発表され、凜桜さんは85点で合格。遼馬さんの82点を上回った。凜桜さんは「難しくなかったよ」と胸を張る。

 凜桜さんが国旗に興味を示したのは4歳の頃。遼馬さんはフランスに留学したり、仕事でブラジルに赴任した経験があったため、海外の様子を聞かせていた。そんな時、凜桜さんは祖母から日本地図のパズルをプレゼントされて熱中。母葉月さん(33)が図書館で国旗をテーマにした絵本を借りると、読みふけるようになったという。

 昨年夏、遼馬さんはウェブニュースで、5歳児が国旗検定1級に合格したことを伝える記事を見つけた。「私たちが知らない国旗の国もすらすら言えるようになっていたので、『受けてみる?』とたずねたら、二つ返事で『受けたい』と答えた」と遼馬さん。親子での挑戦を決めた。

 葉月さんも「せっかくだから、好きなことで何か形に残れば」と協力した。問題集を手作りし、凜桜さんが幼稚園から帰るとクイズ形式で出題して準備。親子検定は保護者の代筆も認められているが、自分で解答を記入できるよう片仮名の練習にも付き合った。遼馬さんは「問題を読んであげたものもあったけれど、答えは全て自分で書けた」と成長に目を細める。

 凜桜さんの夢は、たくさんの国々を実際に訪れることだ。「七夕の短冊には、カナダとかに行きたいと書いた。アジアも南米も行ってみたいな」と瞳を輝かせた。

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