韓国・釜山を望む対馬北端の観光名所「韓国展望所」の老朽化に伴い、長崎県対馬市は今月から、リニューアル整備工事を始めた。立ち入りを禁止しており、工事は12月ごろまで続く予定。
市によると、展望所はソウルにある公園内の施設をモデルに、1997年に上対馬町鰐浦に完成した。空気が澄むなど気象条件がいい日は、約50キロ先にある釜山の山並みや街並みが見える。展望所周辺では4月下旬~5月上旬、国天然記念物に指定されているヒトツバタゴが咲き誇り、人気スポットとなっている。
築20年以上たち、手すり部分に施した飾りが落下するなど老朽化が進んでいたため、今月4日からリニューアル工事を開始。期間中は駐車場などの立ち入りも禁止する。展望所正面の階段は取り外し、スロープにしてバリアフリー対応にする。内部の展示も大幅にリニューアルするという。
市上対馬振興部の担当者は「工事を適切に進め、リニューアル後は安全に楽しめるようにしたい」としている。
上対馬「韓国展望所」が立ち入り禁止 老朽化でリニューアル工事
- Published
- 2023/01/21 12:40 (JST)
- Updated
- 2023/01/22 10:57 (JST)
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