パンクで後退「できる限り挽回しようと頑張った」とエバンス/WRC第1戦モンテカルロ デイ2後コメント

 1月20日、WRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』は競技2日目のSS3~8が行われ、初日に引き続きTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立っている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ1から順位をふたつ上げ総合7番手につけた。そんな開幕戦モンテカルロのデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合4番手

「モンテでは普段見られないようなターマックラリーだ。僕たちのマシンはかなりドライブしやすいけれど、なんというか充分にレース向きではない感じがする」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合29番手

「すごくハードなトレーニングをしたかったら、パワーステアリングのないクルマを運転すべきだ。かなり効くよ!(SS5~8をパワステなしでドライブした)」

●ジョルダン・セルデリディス(#9 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合35番手

「長い一日だったが、すべて順調だ。とても楽しめたよ。そのためにここにいるからね」

※3選手のコメントは、いずれもSS8直後のインタビューより

オット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ジョルダン・セルデリディス(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合3番手

「特に午前中のタイヤ選択を考えれば、この状況下で最大限の力を発揮し、順位を上げることができた一日だったと思う。午後はもっとペースが出ると思っていたが、さらに速くはならなかった。何度かプッシュしようとしたけれど、足りていなかった」

「両方のループでコンディションはとても安定していた。一日の最後のSSは午前中よりも荒れていたかもしれないが、全体的にはやりやすかった。タイヤ選択のせいでさらに難しいことになった。物事を慎重に進めていかなければならなかったからね」

「モンテでは誰も本当の自信を持てないよ。明日も長い一日になる。実際、今日より長く、さらに路面が荒れたステージがある。おそらく気温は上がるだろう。良い戦略を立てられるよう期待している」

●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合8番手

「今日も木曜日と同じような挑戦があった。僕はどこでも遅すぎたし、全体的にコーナーに進入する時に用心しすぎて、充分な速さを出していなかった」

「マシンのフィーリングは悪くないのに、どういうわけかタイムがどんどん過ぎていくんだ。理由を見つける必要がある。一日を通して変更を加え、サスペンションは改善されたけれど、さらに見つけなければいけないことがあるね」

「最終ステージのループでより調子がよかったことについても考えなければならない。おそらくタイヤの性能が残っていたんだろう。その可能性はある。今夜エンジニアたちとデータを分析する。長い夜になるかもしれないけれど、改善を試す必要がある。それだけが前進するための方法なんだ」

●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合6番手

「正直なところ、かなり期待外れな一日だった。ステージはドライブしやすかったし、コンディションもよかった。マシンのフィーリングは良かったが、なぜかわからないが僕たちは遅すぎたんだ。必要な精度が得られるず、各ステージで同じようにタイムを失っていた」

「ステージの合間にいくつか調整できたけれど、狭い道や低速コーナーでは、よい感触を掴むのが難しかった。フィーリングは悪くないんだ。単に速さがなかった。サービスで何かしら対処するよ。きちんと分析して、マシンのセッティングを変更する。明日はまた別の一日だ。さらにスピードを引き出していくよ」

ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手

「決して悪い一日ではなかったが、もちろん完全には満足していない。朝のループステージで少しタイムを失ってしまったのだけど、ステージの路面には凍結防止用の塩とダストが多く広がっていて、出走順が一番手だった僕たちにとっては簡単ではなかった」

「午後の再走ステージでは、フィーリングがかなり好転した。グリップが良くなり、タイムも向上していったんだ。上位争いに加わることができて良かったよ」

「セブ(セバスチャン・オジエ)はここまでのところ誰よりも速いが、自分たちはまだ後方のライバルと接近戦を続けているので、このままプッシュし続ける」

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合5番手

「今朝もまあまあの滑り出しだった。昨晩と同じようにセブが少しだけ速く、我々は常に彼の後方を走っていた。クルマのフィーリングは良く、色々なことがうまくいき、すべてが自然に感じられていた」

「しかし、残念ながら昼を迎える前に(SS5で)パンクを喫し、順位を下げてしまった。午後は、最終ステージはあまり良くなかったけど、できる限り挽回しようと頑張って走った」

「まだまだ長い距離が残っているので、明日何ができるのか考えてみたいと思う」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合首位

「今日は一筋縄ではいかない一日だったが、全体的にはポジティブだったと思うし、充分なリードを築いてモナコに戻って来たことが何よりも重要だ」

「今朝は2本のステージでハイブリッドブーストが使えなかったので、それを補うためにリスクを負ってハードに攻めなければならないと思っていたが、その状態でも自分が一番速かったことに驚いたよ」

「幸いにも午後のステージに臨む前に問題は解決され、ふたたびハイブリッドブーストの恩恵を受けることができた。そのため、午後は普通のリズムで走り続けることができたし、リードをさらに拡げることもできた。明日は長い一日になるので、できるだけクリーンな走りを心がけて戦うつもりだ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合7番手

「Day2を終えて総合7位。一日を通して安定して4番手タイムを刻み良いフィーリングのまま一日を終えられました! 明日もさらに追い上げられるよう頑張ります」
※Twitterより

セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

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